- 特徴
八つの谷、八つの丘にまたがる八頭のヤマタノオロチが棲んでいたと言う斐伊川に湧く温泉。共同浴場のある小道は毎年若い娘を生贄に取られる伝説の村を思い起こさせるような物悲しい風情さえ感じられます。川原の自然湧出の源泉を引いた湯乃上館管理運営の共同浴場は平成13年の新築、古瓦を葺いた浴舎は既に環境に溶け込んでいるようです。上り湯、かけ湯兼用の3つの桶から源泉が樋を流れて少し深めの湯船に注がれ、底は川砂感覚、洗い場には川石が敷き詰められ川湯の趣です。肌にさらっとなじむ湯質もよく、湯量豊富、湯はまさに川のように流れていきます。この施設で公的公衆浴場並みの料金です。ヤマタノオロチは少し下流の天ヶ淵で須佐之男命に酒に酔ったところを退治されたと伝えられています。6月、斐伊川にはホタルが飛びます。
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左奥が湯乃上館と共同浴場浴舎。 |
温泉神社
稲田姫の父神足名椎 母神手名椎の神稜が、
温泉神社に遷座された由来
湯村温泉共同浴場
源泉掛け流し(加熱冷却循環無し)
足湯
鬼の舌震 オニノシタブルイ
◇約3Km続く峡谷に遊歩道が整備され、川床の甌穴や巨岩などが楽しめるお勧めのトレッキングコースです。国の天然記念物、県指定自然公園。
◇出雲風土記によれば阿伊の姫を慕う日本海の悪いワニが夜な夜な斐伊川を遡りやって来たそうです。このワニを嫌った姫が大岩で川を堰きとめ身を隠してしまったと伝えられています。語源はワニノシタウから来ています。・・・実際川床を見るとこの伝説の通りに巨岩が折り重なり、ワニの嫌われぶりが想像されます。
- 源泉
アルカリ単純泉:
無色透明、無味無臭。
源泉温度:約44.1°。
- 効能
切傷・火傷・湿疹・あせも・婦人病・ヒステリー・ストレス
- 共同浴場
湯村温泉共同浴場 湯乃上館所有運営
大人300円 子供130円 幼児70円
内風呂・露天風呂・足湯 H14.6。
家族風呂:上記入浴料とは別に1000円。湯乃上館宿泊者は無料。
- 電車で
東京→新幹線約4時間10分→岡山→伯備線約2時間40分→宍道駅→木次線、約30分→木次駅→北原行きバス、約20分→湯村温泉バス停下車、徒歩5分
木次線:スイッチバックで有名、春は土日、夏は毎日トロッコ電車が走ります。
- お車で
大阪→中国道→
東城IC→R314、約70km
松江→R9・R54、約40Km
広島→中国道→
三次IC→R54・R314、約90km