'10 3/8 11:08
- 先日のナミアゲハの情報を薩来さんが追記して教えてくれました。伊藤部長の写真をみてオスとすぐわかったのは、色ではなく、生殖器の形からわかったそうです。
また、ナミアゲハが道東に以前はいたのに、道南へ移ってしまったのは、ナミアゲハの食生に関わっているのだそうです。ナミアゲハの幼虫は、柑橘系(ミカン)などの葉っぱを食べます。北海道では、野外では柑橘系の樹は育ちにくく主にサンショウの葉っぱを食べるそうです。道東では、サンショウの樹は育たないため、道南では十分に育つために、ナミアゲハが道南方面へ移動していったのではないかということです。地球温暖化の影響で蝶の分布も北へ移動しているのに、道内では逆に北から南に移っている行動は、とても興味深いお話です。以前は道東にいたというのは、寒いところでも暑いところでも生息できるのがわかります。今回は、温暖化の影響もあるのですが、それよりも人為的に増えた植物の影響で、蝶の生息分布も移動しているのではないかと薩来さんは考えています。そう考えると、人があらゆるところで自然に深く影響を及ばしているのだなぁ~と考えさせられました。生き物たちが徐々に自然破壊の警告を鳴らしているのを人間は、いつ気づかされるのでしょうか。