'07 12/29 23:32
- 昨夜の11時の気温2℃、雪が雨に変わり一晩中シトシトと降っていました。
風も強く、びゅうびゅうと鳴ります。
時々、大屋根から雨で解けた雪の塊が音を立てて、小屋根に落ちてきます。
ドーンと大きな音のその度に、びっくりして目が覚めます。
朝まで雨が降り続き、早朝の気温は驚きの4℃。
驚く陽気です。
周辺の雪も大分解けました。
山登りの方々が雪の装備はあっても、この時期の雨の装備に戸惑っていました。
現在の気温マイナス2℃。
また寒波が来るとの予報に閉口してしまいます。
この年末からお正月にかけては是非良いお天気になって欲しいと切望してしまいます。
お訪ねくださる皆様に是非ゆっくり楽しんで頂きたいからです。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお引き立てください。
'07 12/26 21:54
- 今日は穏やかな一日でした。
早朝は-6℃でしたが日中は暖かく感じました。
里から見る八ヶ岳連峰はどこまでも真っ白で、空は青く青くどこまでも真っ青で、それは穏やかな風景でした。
午後2時、玄関前の気温は丁度の0℃でした。
この時期の唐沢の0℃は穏やかで、暖かく感じます。
今年は雪も早く付き、その雪の上に動物の足跡が多く見られますので、お正月のお客様の為に餌付けをしようと思いました。
今年のお正月には、食堂のベランダにひょいと、真っ黄色のテンが飛び込んで来て、朝食中のお客様方が驚いたり、喜んだりでした。
ベランダの食堂の中から良く見える場所に雪を掻き、板を置き、その上に生肉を少しづつ置きました。
朝になるとその肉はありません。
テンやキツネは肉食です。もしやと期待しました。
昔、まだ唐沢に電気が通電していなく、大きな冷凍庫もなかった頃、主人が獲ったイノシシの肉を雪の中に埋めて貯蔵しておいたことがありました。
使おうとしたら何もありませんでした。
何と、遠くからトンネル状に穴を掘ってきて、キツネかテンがみんな持って行ってしまったことがありました。
キツネやテンは喜んだことでしょう。
私たちはがっかりでした。
ベランダを気にして見ていると、何と言うことでしょう!
喜んで持っていくのは、カラスでした。
カラスを餌付けてもしょうがありません。
餌付けは止めました。
'07 12/23 20:54
- 暖かな朝でした。
まだまだ暗い早朝気温、0℃でした。
明るくなる頃、外を見てびっくりです。
今年度の積雪が最高。40cmは降りました。
見渡す限り綿帽子をかぶったような柔らかそうな雪の一面の景色です。
山登りの予定のお客様は諦めてゆっくり湯に浸ります。
早くに山から降りてきたお客様方はラッセルで疲労困憊の様子で湯にまたゆっくり、生き返ったとほっと一息。
遅めに降りてこられたお客様方は、「トレースが付いていて助かりました。」…と湯にゆっくり。
唐沢鉱泉の男性軍は早朝から雪かきに懸命です。
ゆっくり湯にお入り後のお客様がお帰りの頃、三井の森までの車道の除雪も完了。安心してお帰りくださったことでしょう。
'07 12/20 20:41
- 月明かりがあまり明るいので玄関を出てみました。
只今の気温-6℃。
月夜で明るい外は、真っ白一色でまた一層明るく感じます。
外は思いのほか寒くありません。
頭上に半月から膨らみ始めたお月様が晴れ渡った夜空に明るく輝いています。
闇夜なら天空の星が素晴らしいでしょうが、今夜は明るい月明かりの為、赤っぽい大きな星しか見えません。
暫く、外で見上げていました。
つい数日前なら流星群も見えただろうに…と少し残念でした。
その後、様子を見に行った男湯、女湯の両方の浴室の外に、つぶらな瞳がこちらを覗いています。
そっと窓に近づくと、月明かりの中、なんと小さな雪だるまが碁石の黒石を目玉にしてもらってこちらを覗いていたのです。
可愛い雪だるま、誰が作ってくれたのでしょう。
お客様はきっと喜んでくださることでしょう。
お天気が良ければ、ここ数日は明るくなってゆくお月様の光で、夜の景色も一層奇麗になって楽しんで頂けることでしょう。
'07 12/19 09:40
- 只今の気温-8℃。
ここのところ毎日寒い、寒い日が続いています。
雪の舞う日が多く、すっかり唐沢の庭には雪が一面で土っ気が見えません。
もうこのまま根雪になってしまうのでしょう。
いつもは年末になるのに、例年より早い根雪です。
前の迫った山陰にありそうな、今日の太陽はまだ唐沢に射して来ません。
雪花の付いた樹々の間から見える西の空が薄青で、きっと今日は良いお天気になって来そうです。
この時期の青空はどこまでも深く、紺碧な青空になります。青空と陽射しが楽しみです。
先週末、雪遊びの子供の声が賑やかでした。
ソリ遊びが豪快に出来ます。
唐沢の談話室の前辺りの道から勢いをつけて滑り始めると、一気に勢いが付いてグングン滑ってゆきます。
子供に混じって何人もの大きな人がキャッキャと歓声を上げながら、唐沢の前を瞬間通り過ぎ雪道に消えてゆきます。
どこまでも滑り続けられるのですが、帰りが大変なので八方台の入り口近くを終点にしているようでした。
でも結局、帰りは車でのお出迎え。そうすれば何回も何回も楽しめますから…。
でもでも、行き交う車の少ない時しか出来ません。
'07 12/12 22:40
- 暖かな朝でびっくりしました。
玄関先の気温は0℃。
間違っていないのか、見直してしまいました。
確かに0℃でした。
あんなに寒い日の後のこんなに暖かな朝。
唐沢ではこの時期の0℃は暖かいのです。
下界の茅野の街の上は所々の雲海にすっぽり埋まっていました。
お客様の送迎で下った街は暖かで、雨の後のあちらこちらの地面から、一面蒸気が上がっていました。
午前中なのに濃い霧のため、行き交う車が皆ライトを点けているのです。
この蒸気が霧となり、雲海となって山の上から見えたのだと納得したり、暖かさに驚いたりでした。
そして夜、窓を開けても寒くありません。
ここ数日寒さは厳しく、窓を開けただけで震え上がってしまうほどでしたのに…。
夕方からまた雪が降り、薄化粧をし直した様に、また雪の上にうっすらと重なった雪景色でした。
屋根からは暖かさで雪が解け、暗闇の中から雨だれがポツンポツンと音を立てておちています。
こんなに生暖かいと、気持ち悪いくらいです。
不思議なくらい、変な年です。
'07 12/10 19:02
- -10℃。今朝も本当に寒い朝になりました。
その分、日中が穏やかな暖かい日になっていました。
唐沢の周辺は今年は早くから雪景色の毎日が続いています。
例年ですと、早くに降った沢山の雪も降ったり解けたりで、年末ごろに漸く根雪になるのです。
今年はもう根雪になるのでしょうか。
今日も所用で下りました。
道の途中はすっかり雪景色です。
道脇に何の足跡でしょうか。 雪の上に色々の動物の足跡がずっと続いてゆきます。
まっすぐの一本線の足跡はキツネかな、テンかな。
ジグザグしたのはタヌキかな、ムジナかな。
ウサギの足跡はもちろん分かります。前足が広がって、後足がくっついていますもの。
林道を横切って数頭のような沢山で、土手の上に掻き登った様な足跡はきっとニホンシカの軍団でしょう。
小さな小さな足跡は野ネズミかな、リスかな。
雪の上では、普段見えないものまで見えます。
雪のない時期も、こうして山の動物達がこの道をいつも行き来していることでしょう。
そういえば、唐沢周辺のあのいたずらカモシカ達が、ここの所ぜんぜん目に付きません。いたずらされる時は腹も立ちますが、ぜんぜん見えないと「どうしたんだろう。」と心配にもなってしまいます。
'07 12/6 16:22
- 寒い朝でしたが良く晴れた快晴のお天気になりました。
定期的に富士見町まで所用があって通っています。
富士見町は字の如く、富士山が良く見えるところです。
私たちの茅野市からは日常的には見えませんので、富士山は珍しくもあり、憧れの山です。
でも、私が行く度、期待に反して雲の中にあってなかなか姿を見せてはくれません。
今日は見事でした。
【エコーライン】と言う新しい道路が八ヶ岳の裾野に開通しました。
【鉢巻道路】と言われる道路のもう少し里寄りに開通し、諏訪南、小淵沢インターから蓼科、白樺湖方面にアクセスが楽になりました。
諏訪南インターからでしたら唐沢鉱泉まで一時間も掛からずにお越し頂けるようになりました。
今日もその道を八ヶ岳の連峰の見事な様を見ながら運転し、【原村】を過ぎ【富士見町】に入った途端です。
薄い雲が幾重にも水平に富士山の裾を包み、午前中の薄水色の空に濃い水色の富士山が堂々と見えていました。
放射線状に雪渓を形取り、まるで浮世絵のようでした。
左側に八ヶ岳連峰を従え、右側に南アルプスの北岳、鋸岳を従え、中央の遠くに富士山が聳え立っていました。
その八ヶ岳の裾野の上に、富士の姿。
南八ヶ岳の裾野は長く深く美しく延び、遠い富士山の前景を見事に造っています。
時間を気にしながらも、ふと車を停めて見入ってしまいました。
富士山は美しい山です。憧れの山です。
もし今、【葛飾北斎さん】が今も元気でいらしたら、この風景も【冨嶽何景】かの中に是非入れて欲しいと思いました。
道の電柱と、富士の上に飛ぶジェット機の飛行機雲さえ消せば、何百年も前の風景そのままの田園風景、回りの変わらない山々の風景が続いている様でした。
その地名は【富士見町羽場】とありました。
この素晴らしい風景を何時も目に出来る、ここに住む人たちは幸せな方たちです。
'07 12/5 10:05
- 有り難いコメントに恐縮しております。
ありがとうございました。
寒い日が続きます。
降ったり止んだりの雪の日が続きます。
唐沢鉱泉はすっかり雪に包まれてシーンとしています。
外の寒さに驚いて、玄関に入ってくるお客様は皆身体を丸くして、縮こませていらっしゃいます。
まだ今日は陽が出てきてくれません。
今日はどうでしょうか。昨日の今頃は唐沢鉱泉には雪がまだ散っていました。
里から登ってきた人たちが口を揃えて、
【えーー!下は快晴ですごく良いお天気でしたよーー!】
お客様もびっくりでしょうが、私たちもびっくりです。
この寒々しい唐沢鉱泉からは想像も出来ません。
きっと、下界から見る八ヶ岳連峰はすっぽりと重く暗い雪雲に包まれていた事でしょう。
今日はどうかな?晴れてくるかな…?
でも、上って来られたお客様は一同に、この見渡す限りの雪景色に感動していらっしゃいます。
これで陽が射してくると、雪がキラキラ輝いてそれは見事な景色で言うことなしの風景となるはずです。
除雪用のグレーダーにもチエーンが付き、スタンバイOK! です。
寒いけど、雪もまた良し唐沢鉱泉。
湯は熱くしておきましょう。
'07 12/1 21:16
- 早いものです。もう今日から12月。
暖かかったり、寒すぎたり、あわただしい気温の変化の毎日です。
昔、私がまだ中学生の頃、春先に国語で【句】を作ってゆく宿題がありました。
今だから言えますが、父に頼んで作ってもらった句を自分が作ったように提出したことがありました。
先生が感心して、黒板に書き出されました。
【信濃路は三寒四温屋根の雪】
信州の春は遅く、三日寒く、四日は暖かくなってだんだんに暖かい陽気になって来る。屋根の雪も残り少なくなってきた…という句でした。
中学生の私に作れる句ではなく、同級生の皆から、上手すぎる。きっと誰かに作って貰ったんだろうと言う声も聞こえて
、恥ずかしかった思いと、反省をした思い出が鮮明に今も思い出されます。先生は百も承知だったことでしょう。
今の時期、反対に
「唐沢は三温四寒(?)屋根の霜」
一日、一日寒さに向かって行く今日この頃です。
あの句を作ってくれた父も明日で92歳と1ヶ月を迎えて元気でいてくれます。
私がこの山奥の唐沢に嫁いだ時、
【黒百合の咲く標高に娘は嫁ぐ】と詠んでくれました。
どんなにか心配してくれ続けた父と母でした。
今、外は雪が降っています。
12月にふさわしい雪の日の師走の幕開きです。
@ちりたも '07 12/2 02:15
- 珠玉のエッセイです。