'07 12/1 21:16
- 早いものです。もう今日から12月。
暖かかったり、寒すぎたり、あわただしい気温の変化の毎日です。
昔、私がまだ中学生の頃、春先に国語で【句】を作ってゆく宿題がありました。
今だから言えますが、父に頼んで作ってもらった句を自分が作ったように提出したことがありました。
先生が感心して、黒板に書き出されました。
【信濃路は三寒四温屋根の雪】
信州の春は遅く、三日寒く、四日は暖かくなってだんだんに暖かい陽気になって来る。屋根の雪も残り少なくなってきた…という句でした。
中学生の私に作れる句ではなく、同級生の皆から、上手すぎる。きっと誰かに作って貰ったんだろうと言う声も聞こえて
、恥ずかしかった思いと、反省をした思い出が鮮明に今も思い出されます。先生は百も承知だったことでしょう。
今の時期、反対に
「唐沢は三温四寒(?)屋根の霜」
一日、一日寒さに向かって行く今日この頃です。
あの句を作ってくれた父も明日で92歳と1ヶ月を迎えて元気でいてくれます。
私がこの山奥の唐沢に嫁いだ時、
【黒百合の咲く標高に娘は嫁ぐ】と詠んでくれました。
どんなにか心配してくれ続けた父と母でした。
今、外は雪が降っています。
12月にふさわしい雪の日の師走の幕開きです。
@ちりたも '07 12/2 02:15
- 珠玉のエッセイです。